Nothing on my mind

なんだかごちゃごちゃ話したくなったことを

夜の隅田川沿いが好きだという話

夜はどんどん更けていって、蝋燭が燃えるようにじりじりと残り少なくなって、じきに明日になってしまう。それでもこんなふうに、川のほとりでとりとめのない話をしながら対岸の街の明かりを眺めたり、鼻歌とまろやかに混ざる水音を聴いたりしていると、絶対…

日記 沖縄に行った話

みんなの顔を見るのが目的だから、滞在中はどうぞおかまいなく…と伝えてはいたけれど、それでも皆時間を作ってくれた。ともに月曜が代休だった叔母と社会人のいとこ、授業がお休みの大学生のいとこ、祖父母、それから大叔父、一緒に滞在した母。突発的に決ま…

『自生の夢』/飛浩隆

自生の夢 作者: 飛浩隆 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/11/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 寡作なSF作家・飛浩隆の、久しぶりの新作。デビューから35年間でたったの4冊しか本が出ておらず、その4冊目がこちらの『自生…

『食器と食パンとペン 私の好きな短歌』安福望

近現代詩と短歌が好きだ。 仕事帰り、最寄りの駅ビルの本屋に寄って、詩歌の棚でぱらぱらとあてもなく出会いを求めるのが好きだ。ナントカ派とかどこの短歌結社だとかそういうことは分からないので、拙い直感が頼りになる。 (ただでさえ詩歌の棚はささやかな…